集中豪雨といった言葉には、実は気象学的にしっかりとした定義は存在しないのですが、だいたい直径十キロメートルから、数十キロメートルという狭い範囲内で、一時間あたりの雨量が五十ミリ以上のときのことを言います。
一時間あたりの雨量が五十ミリ以上というような降雨帯は、ほとんどメソベータスケールから、もしくはメソガンマスケールという範囲(だいたい水平規模でいうところの、最大二百キロメートル圏内)でしか発生しません。
単位時間当たりに降る雨というものを考えてみると、十分間雨量というものが五十ミリ以上というレベルの雨は、当然ですがこれは一時間雨量五十ミリというものをはるかに超えた雨、そして非常に大きな災害を招いてしまいます。しかしながら、こういったような雨は、降ることはありません。これは、十分間降水量の限界値というものが決まっているのですが、日本ではだいたいこの限界が六十ミリであると言われています。
そして、日本のなかで、気象庁の観測史上一番多い十分間降水量は、四十九ミリであり、限界値に近いような雨は今までも、観測されていません。集中豪雨というものは、台風などといったものとは異なって、発生することを予測するのは非常に困難であって、また土地によっては、この集中豪雨によって土石流であったり、地すべりや崖崩れといったような土砂災害、そして堤防の決壊などを招き、洪水などといった被害が起きてしまいます。
市街地の排水能力を超える量の降雨がれば、内水氾濫になってしまいますから、特に注意が必要です。
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